プロ野球PRESSBACK NUMBER
「8本? 何しとん!」ギータ塾長が喝!? プロ5年目・安田尚憲&清宮幸太郎が柳田塾で始動…今年のノルマは打率.310か30本
posted2022/01/15 11:03
text by
千葉ロッテマリーンズ取材班Chiba Lotte Marines
photograph by
Chiba Lotte Marines
一緒に自主トレ先に向かった。マリーンズ安田尚憲内野手とファイターズの清宮幸太郎内野手は羽田空港で集合し、同じ便で佐賀県嬉野市入りした。日本が誇るスラッガーであるホークス柳田悠岐外野手との合同自主トレ。フルスイングを極めるために安田は昨年から2年連続での参加、清宮は今年初めて弟子入りを志願した。
「こうやって一緒に練習をする日々は久しぶりですね。高3夏の甲子園の後に行われた高校ジャパン(侍ジャパンU18)でチームメートになった時以来ですかね」と安田が言うと、清宮も「ああ、そうだ」と笑顔が弾けた。
当時、高校野球界で2人は注目の的だった。そして2人は千葉で行われた侍ジャパンU18の合宿で同部屋となった。
安田は当時の清宮の様子をこう語る。
「練習を終えて一緒に部屋に戻ると机に座って学校の夏休みの宿題を始めたのが印象に残っています。正直、あの清宮が学校の宿題をするの? というのに驚きました。覗いてみると難しそうな内容ばかり。野球に全力で取り組みながらも、勉強にしっかりと向き合う姿に刺激を受けたのを覚えています」
この話は清宮もハッキリと覚えているようで「そりゃあ、宿題はするでしょ」と、しばし昔話に花が咲いた。プロ注目の2人はあの時、ジャパンU18でクリーンアップを組み、毎晩、色々な話をした。技術論を語り合い、野球観を共有した。
月日は流れた。2人とも今季でプロ5年目。鳴り物入りで入団をした2人だが、周囲が思い描いていたような高い理想には現状は届かずにいる。昨年は安田が、そして今年は清宮がなにかを変えようと“柳田塾”に志願。2人は不思議な縁に導かれ同じ場所で1年をスタートさせた。