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「だから表舞台から黙って消えて…」人生言いたい放題のイブラヒモビッチが明かした“引退=小さな死”への本音 

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posted2021/12/11 17:02

「だから表舞台から黙って消えて…」人生言いたい放題のイブラヒモビッチが明かした“引退=小さな死”への本音<Number Web> photograph by L’Équipe

2016年のEUROを最後にスウェーデン代表から引退したが、今年3月に5年ぶりに代表復帰。W杯予選グルジア戦に出場し、アシストを記録した

 でも何事にも影響はある。他人が見て変わっているからといって、普通と違う扱いを受けたら精神的にきつい。学校でいじめを受ける子供のようだ。周囲は気楽に『気にすることはない。すぐに収まるから』というが、それが後に精神的なダメージになって現れることを彼らは知らない。いじめを受けた人間にはトラウマが残り精神的に不安定になる。だからそんなときはすぐにやり返した方がいいと僕は言う。それならば最悪の時間は5分で済むから。だが執拗にいじめられると、傷は一生涯残ることもある。

 だが、そうした人たちは粗野なうえに無知で、自分たちが信じる古い世界に今も住んでいると思っている。僕の妻は100%スウェーデン人だ。だから子供たちは、本来なら葛藤が生じても不思議はないのに彼らもまた100%スウェーデン人だ。素晴らしいじゃないか。それが今という世界であり、世界が人々の心をオープンにした」

――今でもあなたは、そのような人種差別をスウェーデンで感じますか?

「自分が直接感じることはないが、もちろんまだ残っている。世界中どこにでもある。どこにも無知な人間はいる。

 他方で僕らは愛と喜びをこの地上――自分たちができるだけのことをしている世界で分かち合おうとしている。僕はサッカー選手だが、この愛を広めるためにサッカー以外の競技をすることはない。何故なら僕にとってはサッカーが、愛と喜びの最良の表現手段であるからだ。それだけのことだ」

レブロン・ジェームズとの舌戦

――あなたの意見はバスケットボールのスーパースターであるレブロン・ジェームスのそれと常に対立しています。彼とはやりあっているのでしょうか?

「僕は政治にかかわる気はない。政治は常に人を対立させるが、僕らの住むサッカーの世界は人を結びつける。僕はサッカーをしていなければ絶対に出会うことのなかった人たちと知り合えた。それも世界中の人たちとだ。僕らは人々を結びつけるが、政治は人を分かつ。もし僕が政治を志していたら、僕はそちらの道に進んでいただろう。誰もが自分が良しとすることしかできない。スポーツと政治ではカテゴリーがまったく異なる。知性があれば理解できるだろう」

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