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[諸見里しのぶが解説]畑岡奈紗&稲見萌寧「勝負はラスト3ホール」
posted2021/07/31 07:01
左から稲見萌寧、畑岡奈紗
text by

雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph by
Getty Images
前回から五輪競技に復活したゴルフ。日本女子は地の利も生かして金メダルを狙う。長く選手として活躍し、テレビ解説やツアーのコースセッティングも担当する諸見里しのぶが、ライバルたちとの力関係や開催コースの霞ヶ関カンツリー倶楽部の特徴などを読み解いた。
自国開催の今回の五輪、日本代表がメダルを獲得する可能性はとても高いと思っています。特に畑岡(奈紗)さんは金メダルに最も近い選手のひとりです。
畑岡さんは「黄金世代」と呼ばれる1998年度生まれの筆頭。6月の全米オープンでは笹生(優花)さんにプレーオフで敗れて2位でしたが、7月初めのマラソン・クラシックで2年ぶりに優勝しました。仕上げは順調。勝てそうで勝てなかったつかえが取れた意味は大きいと思います。
飛距離以上に曲がらないショットが武器ですが、昨年はショットの乱調に悔しがる姿を何度も見てきました。ところが今年5月に右手のグリップの位置を変えてから、テイクバックがすごくスムーズに上がるようになりました。その影響でインパクトが安定し、球筋の打ち分けを含めて精度が格段にアップした。優勝した大会からパターの総重量を20g軽くして、やっと自分にしっくりくるパターに出会えたのも大きい。今は自信満々でリズムが崩れません。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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