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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「麻也くんの英語レッスン」「トミは大真面目」サッカー五輪日本代表を“最も知る”板倉滉が22人の素顔を解説《GK&DF編》
text by
林遼平Ryohei Hayashi
photograph byJFA/AFLO
posted2021/07/20 11:01
合宿の練習後、リラックスした表情でカメラに向けてポーズを取る板倉滉。チームの潤滑油の役割を担う
DF吉田麻也(サンプドリア)背番号5
1988年8月24日/189cm・87kg
次はDF陣ですね。まずは麻也くん。
日本代表のキャプテンということもあって、若い選手たちは距離を感じた人もいたかもしれません。でも、年の差を感じせないほどフランクで話しやすいし、何よりチームのことをすごくよく見てくれている。A代表で一緒だった時は、食事会場で麻也くんが英語レッスンをしてくれたりもしました。とてもオープンな性格だし、むしろ年下の僕らからガツガツ行った方が嬉しそうな感じが出ているなと(笑)。
ピッチでもチームのことを第一に考えて行動ができる。ガーナ戦の抗議した場面もあったように、すでにチーム内の信頼が厚い。ちなみにあのシーン、麻也くんを守るために僕も後ろから援護しに行っていたことを忘れないで欲しいです(笑)。
DF酒井宏樹(浦和レッズ)背番号2
1990年4月12日/185cm・78kg
宏樹くんは、普段から落ち着いた雰囲気ですね。そしてすごく優しい。決して口数が多いわけではないですけど、コミュニケーションをみんなと丁寧に取ってくれます。6月の遠征で言えば、練習が終わった夜にみんなでストレッチしながらメディカルルームで話す機会があったんですけど、そこでフランスでの経験や移籍について、いろいろなことを話してくれました。
そんな宏樹くんですけど、試合になると“ギャップ”がすごい。あの優しい雰囲気では考えられないほど、バチバチいく。体もバキバキですしね(笑)。速くて、強くて、機敏で、デカい。頼もしい先輩です。
DF中山雄太(ズヴォレ)背番号3
1997年2月16日/181cm・76kg
雄太は真面目。でも、プライベートでは案外ふざけたり、ボケたりするんですよ。その顔はあまり世に出してないから、ここで言っていいのかわかりません(笑)。サッカーに対しても、いつも真剣。自分の世界に入り込んでしっかり準備するので、試合前はあまり声をかけられない。ロッカーが隣の時、「雄太、雄太?」と声をかけたことがありますけど、音楽を聴いて集中しているからいつも全然気づかれない。会場に向かうバスの中から自分の世界をしっかり作っていますね。
プレー面は左サイドバック、CB、ボランチをこなすとても柔軟な選手。僕もボランチとCBをやるからわかるんですが、どのポジションでも高いレベルでこなせるのはすごいこと。オランダでもよくご飯を食べに行く仲ですが、いつも車で1時間くらいかけて来てくれる。優しい。
DF旗手怜央(川崎フロンターレ)背番号13
1997年11月21日/171cm・70kg
レオは静かめな性格なんですけど、なぜか僕にはガツガツくる。いつも「おい!」と言ってくるから、こっちは「先輩だぞ」と言い返したりして(笑)。でも、可愛いやつですよ。フロンターレ組は仲良いので、そこと一緒にいるイメージは強いかな。僕もそこに入れてもらったりしてますけど(笑)。
プレーは「すごい」のひと言。あれだけのレベルで左サイドバックをこなせるのに、FW、トップ下、サイドもできる。静岡学園高出身ですし、その後もフロンターレでプレーできているので、足元の技術があるのはわかっています。でも、その中でもずば抜けているからここに来ているんだろうなと。どこがチャンスかを把握する能力も高い選手だと思いますね。