球体とリズムBACK NUMBER
いよいよイングランドが“無冠の母国”に終止符か 個人技+連係+結束のハーモニーに“真の強豪国”感【EURO】
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph byREUTERS/AFLO
posted2021/07/05 11:03
ウクライナを4-0で破ったイングランド。セント・ジョージズ・クロスの国旗も意気軒昂と揺れている
「無失点はコレクティブな成果だ」
そんな大会で、ひとつにまとまった競技発祥地の代表が、頂点まであとふたつと迫った。ここまで唯一、無失点を維持している堅守がカギとなりそうだが、サウスゲイト監督はそれについても「組織」にアクセントをつけた。
「ディフェンダーとゴールキーパーが素晴らしいのは確かだが、無失点はコレクティブな成果だ。全員が相手を止めるために懸命にプレーし、ミッドフィールダーとアタッカーのカバーリングも素晴らしい。守備陣だけでこれほどまでに無失点を続けることはできない」
ついに真の強豪国のような空気を醸し出すようになったイングランド。1つ前に宿敵ドイツに歴史的な勝利を収めており、もう大国に弱いとも言わせない。そして新興国ウクライナも叩いた。さあ時は、本当に熟しているか──その答えは、次の1週間で判明する。
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