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【宝塚記念】クロノジェネシスにルメール「特にフランスではいい結果を出せると思う」 凱旋門賞につながる22年ぶりの偉業
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2021/06/28 11:35
宝塚記念を制して牝馬初のグランプリ3連覇を達成したクロノジェネシス
クロノジェネシス陣営は凱旋門賞に前向き
陣営は、この秋の凱旋門賞(10月3日、仏パリロンシャン競馬場)参戦に前向きだ。2004年に勝った父バゴにつづく父娘制覇が期待される。それに関してルメールはこう話す。
「クロノジェネシスはヨーロピアン血統ですね。やわらかい馬場でもすごくいいパフォーマンスができるので、海外、特にフランスではいい結果を出せると思います」
それにしても、この世代の牝馬三冠を制した馬はどれも桁外れに強い。桜花賞馬がグランアレグリア、オークス馬がラヴズオンリーユー、秋華賞馬がこのクロノジェネシスで、3頭とも牡馬相手のGIを制している。
この宝塚記念で2着に健闘したユニコーンライオンは、スローに落として3、4コーナーでロングスパートをかけ、後ろに脚を使わせた坂井瑠星の好騎乗も大きかった。
そこら首差遅れた3着のレイパパレは、スタート直後の接触でエキサイトしたのか、あるいは、距離が長かったのか。デビュー7戦目にして初の黒星を喫したが、まだまだ成長途上であるだけに、今後が楽しみだ。
さらに2馬身離れた4着にはカレンブーケドールが来て、力を見せた。
「牝馬の時代」を象徴するグランプリとして、記録にも記憶にも残る一戦となった。