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宝塚記念はレイパパレに期待? 無敗の牝馬の好材料2つと、ルメールが「勝てると思う」と語るクロノジェネシスの不安要素
posted2021/06/26 17:02
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph by
Photostud
上半期を締めくくる「春のグランプリ」第62回宝塚記念(6月27日、阪神芝内回り2200m、3歳以上GI)の出走馬は13頭。うち5頭が牝馬で、「牝馬の時代」を代表する3頭が上位人気を占めそうだ。
クロノジェネシスにルメール「勝てると思う」
1番人気に支持されるのは、史上3頭目となるグランプリ3連覇を狙うクロノジェネシス(牝5歳、父バゴ、栗東・斉藤崇史厩舎)だろう。レース史上最多の8頭のGIホースが集結した昨年のこのレースを、レース史上最大の6馬身差で圧勝。別次元の強さを見せつけた。
次走の天皇賞・秋は、スタート直後に他馬に寄られて位置取りが悪くなったが、猛然と追い込んで3着。つづく有馬記念を制し、今年初戦、初の海外遠征となったドバイシーマクラシックでは首差の2着。牝牡の枠を超越した日本のトップホースとして活躍しつづけている。
主戦の北村友一が落馬で負傷したため、クリストフ・ルメールに乗り替わる。1週前追い切りでコンタクトを取り「すごくいい感じだった。ミドルポジションからだんだん加速していく馬。勝てると思う」とコメントしている。
斉藤調教師も「海外を経験して精神的にドッシリした。今が一番充実している」と自信を持って送り出す。
勝てば13、14年のゴールドシップ以来史上2頭目の連覇となると同時に、1969年有馬記念、70年宝塚記念、有馬記念を制したスピードシンボリ、98年有馬記念、99年宝塚記念、有馬記念を勝ったグラスワンダーに次ぐ史上3頭目のグランプリ3連覇となる。