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メッシ必殺ドリブル時の“左手”が絶妙すぎる 写真で収めたバルサvsアトレティコ、ワールドクラスなプレーの数々
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2021/05/10 17:00
スコアレスドローに終わったバルサとアトレティコの対決。とはいえJ・フェリックスを振り切るメッシのドリブルなど、局面では注目すべき場面が多かった
スアレスとテア・シュテゲンの際どい交錯
キックオフと同時にアトレティコのキャプテンであるコケの声が響きました。前線からのハイプレスを指示していました。ゴール裏で撮影しているとスアレスなどが強烈な勢いでシュテーゲンにプレスをかけていましたが、モノともせず丁寧にパスをつないでいました。
アトレティコの右サイドではコレアとジョレンテでバルサ攻略をもくろんでいました。一方で頭を打った後、一度プレーに復帰していたブスケッツでしたが、倒れ込んでしまいました。
スアレス含めアトレティコの選手たちも心配そうでした。前半32分でブスケッツが交代でバルサB登録の18歳モリバが出場しました。なおアトレティコも前半13分にレマーが負傷で交代しています。
スアレスとシュテーゲンの際どい交錯。間一髪でボールを弾いたシューテーゲンが倒れ込んだスアレスに、ダイビングだと詰め寄りました。
スアレスは自身の背中側から飛んできたボールをミンゲサのプレスを物ともせずトラップ。すかさずセンタリングを選択しました。その直後ペナルティー内のスアレスの迫力ある切り返し、ここではミンゲサがボールを引っ掛け事なきを得ました。
メッシのカーブをかけたミドルシュート、蹴った感触、見事なコースに飛ぶのを見て、一瞬ゴールを確信したかのようなメッシですが、オブラクが指先でボールを掻き出しました。メッシはフワリとしたトラップからドリブル。この試合では何度もドリブルをファールで止められるシーンがありました。
アトレティコのカウンターのチャンス、ペナルティエリア内まで侵入したジョレンテがマイナス気味のボールを送り込みましたが、追いかけてきたペドリにカットされ、思わず「マドレ・ミア」(直訳すると私のお母さんですが、驚いた時などの言葉です)との叫びが聞こえてきました。
一方、バルサの中盤を司るデヨングですが、今日は彼からメッシへ入る回数が少なかったように感じました。
ピケがエルモソに競り勝ってシュートを放ったものの、オブラクがセーブしました。この試合でもオブラクの貢献度はかなり高かったです。