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J1連続無失点記録で歴代1位は名古屋、5位は鳥栖… 2~4位はどのチーム?【マッシモ監督の“堅守実績”もすごい】
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byGetty Images
posted2021/04/17 11:02
グランパスとサガンの“堅守対決”は、どちらの攻撃陣が守備陣を出し抜くかにも注目だ
5位:サガン鳥栖 597分/2020年12月~2021年3月
<主な選手>
GK:朴一圭
DF:エドゥアルド、中野伸哉、ファン・ソッコ、田代雅也、大畑歩夢
MF:松岡大起、仙頭啓矢、島川俊郎、樋口雄太、酒井宣福、中野嘉大、小屋松知哉、本田風智、飯野七聖
FW:林大地、山下敬大、石井快征、豊田陽平
今シーズン、Jリーグに新鮮な風をもたらしている鳥栖。39歳ながらすでにJ1で4シーズン目(途中就任含む)を迎えた金明輝監督の下で若き選手たちが最後までファイトする姿勢には感銘を受ける。
そして2014年の浦和と同じく、今季の鳥栖は攻撃的なマインドが結果的に失点数の少なさにつながっているようにも見える。金監督は戦術面での落とし込みを「チーム7、個人3くらい」のバランスで考えているそうだが、そのうえで相手の出方をしっかりと見て戦っているからこそだろう。
14日のガンバ大阪戦は宇佐美貴史の一撃の前に0-1で敗れてしまったものの、持ち味のハードワークを中2日の厳しい日程の中でもしっかりと発揮していた。体力とモチベーションが続く限りは、大きく崩れることはないんじゃないか……と思わせてくれる期待値がある。
そんな鳥栖は、名古屋と18日に直接対決する。分かりやすい数字から“堅守”と括られがちな両チーム。とはいえ試合を実際に見てみると、グランパスが擁する豪華アタッカー陣の打開能力の高さは魅力的だし、金明輝監督率いるサガンは攻撃もシステマティックかつアグレッシブで、戦術的な見どころがいっぱいある。
それぞれの“矛”がどうやって鉄壁の“盾”を突き破るのか……。その駆け引きに、ぜひ注目したい。
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