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「医学部では史上初」名門筑波大サッカー部“6軍”から這い上がった優秀すぎる大学生…三笘の恩師「信頼しているから起用した」

posted2022/07/14 11:01

 
「医学部では史上初」名門筑波大サッカー部“6軍”から這い上がった優秀すぎる大学生…三笘の恩師「信頼しているから起用した」<Number Web> photograph by Takahito Ando

筑波大MF川勝翔太(3年)。医学群に在籍する選手としてサッカー部史上初となるトップチームの公式戦出場を果たした

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安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

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 関東の強豪大学が総理大臣杯の出場権を懸けて戦う「アミノバイタルカップ」。その1回戦、作新学院大学に4−2と大きくリードした筑波大学は、試合終盤の87分にある一人の選手を投入した。

 背番号は29。メンバー表を見ると、MF川勝翔太(3年)とある。プロフィールによれば「医学群医学類」に在籍する選手のようだ。

 筑波大蹴球部はかつて中山雅史、井原正巳ら歴代のW杯日本代表を輩出し、最近では大ブレイク中の三笘薫も在籍した大学サッカー界の超名門。現在、チームには医学群の選手が14名在籍しているが(2年生/1名、3年生/3名、4年生/4名、5年生/4名、6年生/2名)、トップチームでプレーするのは川勝ただ一人。過去にもトップチームに帯同した例はあったが、長い歴史を誇るに筑波大においても、医学群の選手が公式戦に出場することは史上初のことだったという。

「ようやくスタートラインに立てた」

 途中出場した川勝はボランチで起用されると、ファーストプレーで見事なカバーリングを披露して相手のカウンターを防いだ。わずか8分程度の出場時間であったが、鋭い出足のインターセプト、またドリブルで左サイドを駆け上がるなど、落ち着いたプレーで試合を締めた。

 試合後、多くの才能を見てきた小井土正亮監督は「川勝はボランチ、CB、FWもできるし、戦術理解度が非常に高い選手。トップチームで戦える選手だと信頼しているので起用しましたし、それに見事に応えてくれた」と評価。「これからにつながるプレーを見せてくれたと思います」と、実力で手にした出場を讃えた。

 今も部員180名を誇る大所帯で、チームは1軍から6軍にカテゴライズされ、当然1軍のピッチには将来を期待されたJリーガー候補が揃う(そのほとんどが体育専門学群に所属する推薦入学組)。川勝はそんな激しい競争を勝ち抜いて、自身初めての公式戦のピッチを踏んだのだった。

「ようやくスタートラインに立てた気がします。もっと出場機会を増やして、筑波大の勝利のために汗をかける選手になりたいです」(川勝)

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