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今季限り“世界一過酷なリーグ戦”に 2021年のJ1「全20チームが攻略すべき」2つのイレギュラー 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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posted2021/02/26 17:20

今季限り“世界一過酷なリーグ戦”に 2021年のJ1「全20チームが攻略すべき」2つのイレギュラー<Number Web> photograph by JIJI PRESS

2019年J2降格が決定したジュビロ磐田イレブン。昨季は降格なしだったが、今年は自動降格が4チームとなる

“残留請負人”を獲得できるか?

 残留争いは、東京五輪の開催で中断する頃に少し様子が見えてくるだろう。この時点で、最下位に大きく沈んでいるようだと「万事休す」になる。シーズン終盤に複数チームがもつれこんだ場合には、選手を補強したり、監督を交代するなどして、荒療治で建て直しを図るチームも出てくるだろう。

 2001年シーズンで降格危機にあった東京ヴェルディは、残留請負人としてエジムンドと5試合3000万円で契約している。結果的に、2試合連続ゴールを決めるなどの大活躍(3勝1分1敗)で残留に大きく貢献した。こうした博打とも言える移籍を実現できる金銭的余裕があるかどうかも、生き残りの条件になってきそうだ。

その2)東京五輪による「1カ月の中断期間」

 一方で、優勝争いにも今季ならではの“難しさ”がある。

 7月11日(第22節)を終えて、8月9日まで中断期間に入るが、優勝を目指すチームにとって、気になるのは東京五輪前後に若い主力を海外に引き抜かれる可能性が出てくること。仮に主力が離脱した場合、終盤戦に向けて厳しい戦いを強いられ、選手の消耗度も加速するだろう。2016年のサンフレッチェ広島は、当時在籍していた浅野拓磨の活躍(14試合4得点)で4位につけていたが、アーセナルに移籍した後の2ndステージでは10位に終わっている。

 優勝争いに生き残るのは、シーズンを通してスタイルが明確なこと、選手層を含め戦力を高い次元で維持できることが必須条件になりそうだ。

【次ページ】 「黄金時代の幕開け」か、それとも……

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