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今季限り“世界一過酷なリーグ戦”に 2021年のJ1「全20チームが攻略すべき」2つのイレギュラー 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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posted2021/02/26 17:20

今季限り“世界一過酷なリーグ戦”に 2021年のJ1「全20チームが攻略すべき」2つのイレギュラー<Number Web> photograph by JIJI PRESS

2019年J2降格が決定したジュビロ磐田イレブン。昨季は降格なしだったが、今年は自動降格が4チームとなる

「黄金時代の幕開け」か、それとも……

 昨季は、シーズンを終了させることが最大のミッションだったなかで、川崎フロンターレが圧倒的な強さを見せた。読者による今季の優勝候補予想アンケート(https://number.bunshun.jp/articles/-/847187)でも、川崎を推す声が最も多かったようだが、個人的には昨季のような川崎の独走はないとみている。

 今季の優勝を狙うすべてのチームにとって、「打倒・川崎フロンターレ」は明確な目標となっている。川崎を倒すための分析・準備を徹底して行い、自然と「川崎包囲網」が構築されていく。前年度王者といえど、この壁を越えるのは容易ではない。

 得点力不足という弱点を潰す戦力補強をした名古屋は、指揮官の采配と選手の力がかみ合えば優勝する可能性はかなり膨らむ。昨季、ルヴァン杯を制したFC東京、リーグ戦2位で川崎へのリベンジを誓うガンバ大阪、ジュニオール・サントスという強烈なトップを置く広島、王者復活を目指す鹿島。そして4-2-3-1にこだわらずシステムを柔軟に変化させて戦うという横浜F・マリノスも、川崎の連覇を阻む強力な“優勝候補”となりそうだ。

 逆に、この包囲網のはるか上を越えて、連覇に成功すれば、まさに「川崎フロンターレの黄金時代」を迎えることになるだろう。

2021年のJリーグは「空前絶後のシーズン」に

 優勝争い、残留争い――天国と地獄ほどの差があるが、どちらも熱く、厳しい。

 開幕から週2で試合が進行していくので、どちらにせよ最初に躓くと修正は難しい。逆に、スタートダッシュに成功し、いい流れに乗っていけると7月の中断までかなりの勝ち点を稼げるだろう。優勝戦線に生き残るのも、残留争いから脱するのも前半戦でいかに貯金を作るのかが、まず重要になる。

 いつもと違う2021年のJリーグ。のちに語り継がれるような空前絶後のシーズンになりそうだ。

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