天皇杯とリーグ制覇の2冠、「可能性はある」

　その金丸は、「2連敗しているチームがまだないですし、連敗しないということは修正できている証拠なので、そこに手応えを感じています」とチームの順調な仕上がりに笑顔を見せる。

「いいところまでは来ていると思います。ただ今日（秋田戦Game2）みたいな悪い時にどう立て直すかっていうところがまだ課題として残っているかなと思うんですね。徐々にチームの課題が出てきているので、良いところは伸ばしつつ、今日みたいに悪いところはゲーム中に修正できるように、練習もそうですし、いろいろ経験積んでもっと良くしていきたいです」

　遠ざかっているタイトルに向けての意気込みを聞くと、「天皇杯は一発勝負なので何が起こるか分からないし、（リーグ戦と2冠を獲得できる）可能性はあると思いますが……。タイトルは後からついてきたらいいです」と、彼らしい反応を返した。

　3Pシュートやフリースローの個人タイトルについても、「フリースローは（3位になっていたのを）知りたくなかったですね（笑）。たぶん誰も3Pのタイトル欲しいと思っていないと思うし、僕はもうアテンプト（試合数）を更新することでいっぱいなんで、そこで1番になればいいです」と語った。

　最後に、過去のチームと比べるのはナンセンスだと思いつつ、常勝軍団と称された頃と今のチームの強さを比較したら、と問うと、こんな答えが返ってきた。

「難しいですけど……連勝記録を作っていた頃は勝つのが当たり前というか、ビハインドでもいつかは逆転できるというのがあったんですけど、今はまだそこまでではないですね。あの時は長年同じメンバーでやっていましたし、このチームはまだ1年目なので。でも、このまま何年もこのメンバーで続けていくとしたら、あの時のバスケットボールを超えることができると思います」

　あのバスケットを超える時、タイトルは自ずとついてくる。