「IQが高いバスケットができているのかなと思います。例えば、ミスマッチが起きたり、ファウルが込んでいる選手がいたり、そういうところを冷静に見て、5人全員が今どこを攻めたらいいのかを理解している。一つのことを長くやり続けるのではなく、相手が対応してきたら、次の攻めをする。その場面その場面で適した選択をすることが多いので、楽ですし、結果的にシュート確率も高くなっていると思います」（金丸）

3Pシュート成功確率でトップ3を独占

　金丸のこの「楽」という感覚は、アシスト数やシュート確率の数字によって裏付けられている。1月31日時点でのチームの1試合平均アシスト数は、川崎ブレイブサンダース（22.3本）に次いで僅差で2位（22.2本）。3Pシュート成功確率は、1位川村（50.0%）、2位金丸（48.7%）、3位シェーン・ウィティングトン（45.2％）とトップ3を独占し、チーム全体としても成功率39.6%でリーグトップを誇る。

　3Pシュート試投数も大幅に増えた。以下の数字を見れば、インサイドを武器としてきた昨季までとは全く違うスタイルだということが明らかだ。

　チームの3Pシュート試投数、成功数

　2020-21　24.5本（785本/32試合）、 9.7本（311本）

　2019-20　20.4本（838本/41試合）、7.3本（298本）

　2018-19　18.0本（1077本/60試合）、6.8本（406本）

　前述の琉球戦でも、金丸、川村、コリンズワース、ウィティングトン、ガードナーの5人が二桁得点。チーム全体の3Pシュート成功確率は60.0%と2Pシュート（50.8%）よりも高確率だった。アシストでも、コリンズワースが7、川村、柏木がそれぞれ4で合計23アシストを記録し、三河の新スタイルを象徴するような一戦だった。

金丸の3Pシュート成功数は、32試合を終えて97本でリーグトップ　©B.LEAGUE

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「3Pのアテンプトを更新することにフォーカスしている」

　なにより今季は、エース・金丸の充実ぶりが際立つ。1試合平均で日本人トップとなる17.3得点、フィールドゴール49.5%、3Pシュート48.7%、フリースロー89.3%。一流シューターの証といわれる「50-40-90」を達成する勢いだ。

「3Pシュートを打つことを何より最優先にしている」という今季は、1試合あたりの3Pシュート平均試投数を昨季の3.8本から6.2本と大幅に増やし、3Pシュート成功数も32試合を終えて97本でリーグトップを走っている。

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