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「もう28歳、NBAではベテラン」八村塁が考える“引退後の人生”「日本のバスケのために」“トレード要員”説もあったがレイカーズ残留…今明かした覚悟
posted2026/02/24 11:03
2月8日に28歳になった八村塁。トレードの噂もあったが、レイカーズ残留となった
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宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Wally Skalij/Getty Images
「ルイが他のチームに行ったらどうするの?」
1月半ば、ロサンゼルス・レイカーズの番記者からそう聞かれた。NBAのトレード期限、2月5日が近づき、さまざまな噂が渦巻いていた時期だ。八村塁の名前もその中にあり、番記者がそう聞いてくるぐらいには現実味を帯びていた。ルカ・ドンチッチを軸にチーム再編を進めるレイカーズにとって、契約面や実績を考慮すると、八村は対価を得やすいトレード要員と見られていた。
目まぐるしいNBAの日常
当然、八村の耳にもそんな噂は届いていた。NBAに入って7シーズン目、人気チームのレイカーズに入って4シーズン目。噂を無視することも覚えたという。
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「ソーシャルメディアとかでも色々(トレードの噂が)出てくるんですけれど、僕がこの7年で学んだことは、そういう噂はだいたい間違っていて、いつも(噂とは)違うところに行く」と、苦笑しながら話し、こう続けた。
「だから、噂に惑わされたり、噂を見て考えて(悩んで)もしかたないと思っているので」
ひとつひとつの噂は聞き流す一方で、トレードでレイカーズから出される可能性があることは覚悟もしていた。チーム環境やチームメイトたちに愛着はあるが、ずっとレイカーズにいられる保証はないということはわかっていた。
「そういうことがビジネスのひとつだっていうことは僕も理解していますし、そういうことが起きたら起きたときだと思っているので」
何回もトレード期限やオフシーズンを経験するなかで学んだメンタリティだ。
結局、八村はトレードされることがないまま、2月5日の正午は過ぎた。その夜のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦でもレイカーズのユニフォームを着て、本拠地クリプトドットコム・アリーナのフロアに立つと、14点、7リバウンドの活躍を見せ、チームの勝利に貢献した。試合後の会見では、どこかほっとしたような笑顔を見せていた。
「今回、こうやってレイカーズで4シーズン目を終えることができるのは僕としてもすごく嬉しいです。レイカーズとの関係もよくできているので、このまま続けていきたいなと思います」

