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<上海で浴びた洗礼>
八村塁「それでも世界に近づいている」
posted2019/09/24 08:00
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Yukihito Taguchi
W杯では3戦全敗で1次ラウンド敗退という厳しい現実、世界との差を見せつけられた。その危機感が今後の進化の鍵を握る。(Number986号掲載)
日本は、確実に世界に近づいている。
21年ぶりに自力出場したFIBAワールドカップだったが、日本代表は上海で行われた1次ラウンド3試合すべてで2桁の点差をつけられて敗れた。トルコに19点差、チェコに13点差、そして、世界王者アメリカには53点差の惨敗だった。
それでも「世界に近づいている」と感じた理由のひとつに“笑顔”があった。日本がアメリカに敗れた後、両チームがコート上で挨拶を交わす中で、アメリカ代表ヘッドコーチ(HC)のグレッグ・ポポビッチは、八村塁の前で足を止めた。何やら話しかけ、ポポビッチも八村も満面笑顔となった。