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「治療が遅れたら命にも関わる病気」バスケ人生初の3カ月離脱…24歳河村勇輝を支えたNBAブルズ好きの父と八村塁の励まし「“血栓発覚で解雇”から再契約」

posted2026/01/20 11:01

 
「治療が遅れたら命にも関わる病気」バスケ人生初の3カ月離脱…24歳河村勇輝を支えたNBAブルズ好きの父と八村塁の励まし「“血栓発覚で解雇”から再契約」<Number Web> photograph by Kiyoshi Mio

NBAシカゴ・ブルズと再びツーウェイ契約を結んだ河村勇輝(24歳)。Gリーグの舞台で3カ月ぶりに実戦復帰を果たした

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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Kiyoshi Mio

NBAシカゴ・ブルズと再びツーウェイ契約を締結した河村勇輝(24歳)。契約解除から復帰戦までの3カ月を振り返る。〈全2回の前編/後編に続く〉

「ちょっと、外を歩こうか」

 父の言葉で、河村勇輝はその夜、父と2人で散歩に出た。

 去年10月。河村勇輝はシカゴでブルズのトレーニングキャンプに参加していた。NBA挑戦2年目は、昔から父が好きだったシカゴ・ブルズとツーウェイ契約を交わしており、父も、息子の晴れ姿を見るためにシカゴまで駆けつけてくれていたのだ。シカゴの街で散歩と言っても、2人が向かったのは高級店が並ぶ華やかな通りではなくミシガン湖畔。日は暮れていて真っ暗だった。それは、まるでこのときの父子の気持ちを象徴しているかのようだった。

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 この時、河村は大きな壁に直面していた。万全の準備をしてトレーニングキャンプに臨んだのだが、始まって間もなく、ふくらはぎに痛みを感じ始めた。プレシーズンの最初の2試合には出場したが、その後は欠場。しかし、休んでも痛みは引かず、腫れもあったため、精密検査を受けることになった。

 結果は、ふくらはぎと足首に血栓が見つかった。NBAでは最近、選手の間で血栓が見つかるケースが増えている。ほとんどの選手は治療後に復帰してはいるが、治療が遅れれば選手生命どころか、最悪の場合は命にも関わるような大きな病気だ。治療のためには最低でも3カ月間、抗凝固薬を飲むことが必要で、その間、対人の激しい練習は禁止。試合どころか、練習にも参加できなくなってしまった。

解除通告「悔しい気持ちでいっぱい」

 その診断が出て間もなく、ブルズから契約打ち切りの連絡があった。チーム側としては、しばらく試合に出られないとわかっているツーウェイ契約の選手を、限られたロスター枠に残しておく余裕はなかったのだ。10月17日、NBA開幕の4日前のことだった。

「夏、サマーリーグで契約を勝ち取ったのに、ある意味、自分の実力でないところでウェイブ(解雇)されてしまったというのは、悔しい気持ちでいっぱいでした」と河村。

 父子で夜の散歩に出たのは、その直後だった。ミシガン湖畔を歩きながらゆっくりと話すなか、父が肩を叩いて励ましの言葉をかけてくれた。

【次ページ】 「父はあまり話す方ではないんですけれど…」

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