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福岡&松島のようなスポーツカー? 女子セブンズ期待の慶應大3年・原わか花の鮮烈トライと浴びた洗礼

posted2020/12/04 06:00

 
福岡&松島のようなスポーツカー? 女子セブンズ期待の慶應大3年・原わか花の鮮烈トライと浴びた洗礼<Number Web> photograph by Nobuhiko Otomo

チャレンジマッチへ向けて集中力を高める原わか花。サクラセブンズ期待の快速WTBだ

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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Nobuhiko Otomo

 11月29日、熊谷ラグビー場で来年の東京五輪を目指す男女の7人制、来年9月のワールドカップを目指す女子15人制、それぞれの日本代表候補選手同士による「リポビタンD presents JAPAN RUGBY CHALLENGE 2020」が行われた。

 女子セブンズ22名、男子セブンズ19名、女子15人制40名。総勢81名の選手たちは愚直に体を張ってタックルし、倒れてはすぐに起き上がり、ボールを追い、トライラインを目指した。

 その中で、「日本代表に選ばれたい」という気持ちを、最も前に出してアピールしていたのが、女子セブンズ代表候補「レッズ」のWTB原わか花(わかば)だった。所属チームは東京山九フェニックス。20歳の慶應義塾大学3年生だ。

 原は、この日行われた2試合で、女子セブンズの最多タイとなる2つのトライをあげた。これは、女子セブンズ日本代表「サクラセブンズ」のエースである堤ほの花とトイメンで激しい勝負を繰り広げ、堤をノートライに封じた上であげた2トライだった。

エース堤から手痛い洗礼

 この試合で原は一度、堤から手痛い洗礼を浴びた。2試合目の前半ラストプレー。左コーナーに迫った原は、堤のタックルでゴール寸前で倒され、トライを逃した。原はタックルされながらもボールを活かし、直後に中村知春がトライをあげたのだが、本人には味方のトライをアシストしたという達成感はなかった。

「止められてしまって、やっぱり負けたくない、勝ちたいという気持ちが燃え上がってきました」

 堤との対戦は、原自身が切望していたものだった。チャレンジマッチを前に「対戦を意識している、楽しみにしている選手はいますか?」と聞かれた原は「堤ほの花さんです。体格も持ち味も似ているので、勝負して勝ちたい」と答えていたほどだ。

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