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福岡&松島のようなスポーツカー? 女子セブンズ期待の慶應大3年・原わか花の鮮烈トライと浴びた洗礼
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph byNobuhiko Otomo
posted2020/12/04 06:00
チャレンジマッチへ向けて集中力を高める原わか花。サクラセブンズ期待の快速WTBだ
「一番尖ってたのは原さんかな」
2020年、目標としていた東京五輪は延期されたが、その自粛期間も、原は自ら購入した自転車で体力強化に邁進。体脂肪を減らして筋肉量を増やした。
「コロナの自粛期間は、すべてプラスになりました。スピード、パワー、体力、すべてを伸ばすことができた。自信をつけられる期間になりました」
自信を持って臨んだチャレンジマッチ。タックルにアタックに、フルタイムで体を張り続けた原に、日本女子ラグビーの大黒柱、中村知春は賛辞を贈った。
「今はまだ、個人個人がもっと尖っていていい時期だと思う。まとまるのはオリンピックの直前でいい。きょう一番尖ってたのは原さんかな。すごくいいコンディションでやってるし、アグレッシブだし、まわりがよく見えている。WTBとしてすごく成長していますね」
現在、サクラセブンズが掲げているのは「人とボールがよく動いて、わくわくしてくるラグビー」だ。五輪が無事開催されたとき、晴れ舞台でそれを体現する資格を持つ一人が原わか花であることは、この日の熊谷で証明されたようだ。