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アーセナル?リバプール? 日本で1番人気のプレミアクラブは…都道府県別に調べてみた<マンU好きの2県も…>
text by
山中拓磨Takuma Yamanaka
photograph byGetty Images
posted2020/11/21 11:01
今年1月にリバプールに加入した南野拓実。ここ数年日本ではリバプールの検索数が急上昇している
前提条件(Google Trendsとは)
<Google Trendsとは…>
・実際の検索数に基づく人気度という指数をGoogleが公開している
・データの集計が始まったのは2004年
・単独の検索ワードではなくトピックごとに集計
(マンチェスター・ユナイテッドというキーワードではなくても、サッカーチームのマンチェスター・ユナイテッドに関連するキーワードをカウントしている)
プレミア“ビッグ6”の検索順位発表
全体の傾向としては、2000年代中盤あたりはやはりプレミアリーグの知名度がそこまで高くなかった(この頃はセリエAの方が人気で、その後長友佑都が在籍することになるインテルなどの検索の方が遥かに多かった)のに加え、そもそもGoogle検索自体が今ほど一般的ではなかったためか、データの収集が始まった当初は6クラブとも検索数にそこまで大きな差は見られない。
しかし、2000年代後半あたりからアーセナルが徐々に勢いを伸ばし、その後も日本での検索数1位をキープしている時期が長い。
アーセナルが最後にプレミアリーグ優勝を果たしたのは2003/04シーズン。その後FA杯以外の主要タイトル獲得はない一方で、複数回のプレミアリーグ優勝を経験しているマンチェスター・シティやチェルシーの注目度がそこまで伸びていないことからもわかる通り、ピッチ上での成績と日本での人気や注目度はそこまで強い関係はないようだ。
あくまで推測だが、日本での監督経験のあるアーセン・ベンゲルをはじめ、(出場機会はほとんど得られなかったとはいえ)稲本潤一、宮市亮、浅野拓磨と複数の日本人選手が在籍していたため、日本とゆかりのあることが注目度の高い大きな要因ではないだろうか。
CL優勝したチェルシーよりも…
それと似た現象が起きているのがマンチェスター・ユナイテッドの2010年代で、香川真司が移籍した2012年にはアーセナルを追い越して日本で最も検索されたクラブに躍り出ているが、彼がドルトムントに再移籍して以降はまた元の水準に戻ってしまった。