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遠藤保仁が磐田でいきなり浴びた「おぉーっ!」 思い出す「中村俊輔獲得」で躍進の2017年 

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望月文夫

望月文夫Fumio Mochizuki

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photograph byKyodo News

posted2020/10/07 20:01

遠藤保仁が磐田でいきなり浴びた「おぉーっ!」 思い出す「中村俊輔獲得」で躍進の2017年<Number Web> photograph by Kyodo News

磐田へ期限付き移籍し、オンライン取材に応じた遠藤。新天地で懸かる期待は大きい

旧友・今野からも情報は入れずに

 初日の練習後には「まだ3時間くらいしか、他の選手やスタッフと仕事をしていない。でも若い選手も気軽に話しかけてくれて、またガンバとは違う良い雰囲気の中で練習することができた」と遠藤自身も上々の手応えを得ていた。

 前夜に磐田入りしたばかりなのに街の印象を問われた遠藤は、「大阪よりも田舎だとは聞いている(笑)」「(G大阪でチームメイトだった)今野(泰幸)や大森(晃太郎)からもあまり情報を入れずに来た」「新しいユニフォームは違和感しかない(笑)」などと飄々とした感じで答えていた。だが、磐田のサッカーについて問われると、「(前節京都戦の)前半のような戦いができれば、可能性はあると思う」と話し、こちらはすでに準備を整えているようだ。こうも付け加えた。

「もう2、3回(試合の映像を)見直して、選手の特徴を頭にたたき込みたいと思う。週末までにはもう少し繰り返して見て、イメージを膨らませたい」

 遠藤の言う「週末」とは、アウェーでの第25節松本戦。

「出るか出ないは分からないけど、監督が目指すサッカーを理解して、残り数日で良いコンディションをつくっていく」と新天地でのデビューに意欲を見せた。

「残り試合数を考えても、(J1)昇格まで十分届くところにいると思う。福岡が良い例で、連勝すれば一気に上に行く可能性もある。諦めるのは簡単なことだけど、まずは1試合1試合勝点3を取っていければいい。より多くの試合で勝点3を取っていければ十分可能性が残っていると僕は思っている」

1年でJ1復帰を果たした経験

 遠藤はG大阪での2013年、初めて戦ったJ2で新キャプテンとしてチームを支え、1年でJ1に復帰させた。その時以来2度目となるJ2の舞台は、すでにシーズンも半分を消化しており状況はさらに厳しい。

「自分自身、まだまだプレーで違いを生み出せるという自信もある。いいモチベーションとコンディションさえ保てれば、まだまだできる。こういうコロナの特別なタイミングですけど、期待に応えられるようにしていきたい」

 自らの望んだ背番号50を背負っての新たな挑戦。日本サッカー界のレジェンドは自らの可能性も、チームの可能性も、まったくあきらめていない。

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