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遠藤保仁が磐田でいきなり浴びた「おぉーっ!」 思い出す「中村俊輔獲得」で躍進の2017年

posted2020/10/07 20:01

 
遠藤保仁が磐田でいきなり浴びた「おぉーっ!」 思い出す「中村俊輔獲得」で躍進の2017年<Number Web> photograph by Kyodo News

磐田へ期限付き移籍し、オンライン取材に応じた遠藤。新天地で懸かる期待は大きい

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望月文夫

望月文夫Fumio Mochizuki

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Kyodo News

 2日前の試合に出場してリカバリーに回っていた選手たち、チームスタッフ、そして遠目で取材する記者たちからも「おぉーっ!」と歓声が上がった。

 狭いスペースでのボール回しから6対6のゲーム形式へと移行した直後のことだった。攻撃の起点となった遠藤保仁が、後方から何の迷いもなくリラックスしてふわりと浮かせたループパスは、前線を走るエースFWのルキアンにピンポイントで通った。

「リカバリー組が見ていたのはもちろん気づいていました。だからといって自分のプレーが変わることはないけど、そうやって見てくれることはうれしいです。初めて一緒にプレーする選手がほとんどなので、自分のプレーをできる限り吸収して、いいものを出していきたいという、みんなの前向きな心構えだと思ってますから」

 ガンバ大阪からJ2ジュビロ磐田に来年1月31日までの期限付きで加入した元日本代表MFは10月6日チームに初合流。その初日から、J1昇格へのと黄信号が灯った名門の一筋の光となりそうな気配を見せたのだった。

J2で13位に沈むジュビロ磐田

 ここまでJ2は24節を消化し、磐田は7勝9分8敗で13位に沈んでいる。1年でのJ1復帰を目標に掲げているものの、昇格条件の2位以内との勝点差は16まで広がり、残り18試合での逆転が厳しい状況に置かれている。

 遠藤は練習後のオンライン加入会見で「J1復帰のために全力を尽くす。可能性がある限りはそこを求めてやるのが当然だと思っている。厳しいか厳しくないかは、見る人によって変わってくるとは思いますけど、僕自身は全く諦めていないです。残り試合を考えれば、十分に間に合うと考えている」とJ1昇格へ自信を口にして、伝え聞いたファンやサポーターを喜ばせた。

【次ページ】 ゲームコントロールの課題、セットプレー

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