理想的な上司と部下のように “キタジへの報連相”でトリニータ田中達也が再ブレイク

　今や大分に欠かせない存在となった田中達也が“2度目のブレイク”の予感を漂わせている。

 20節清水戦では、この日幾度ともなく見せた爆発的なスピードでサイドを突破し、マイナスのクロスから見せ場を作ったが、それだけではなかった。決勝点となったチーム2点目は、クロスを上げ、そこから「こぼれ球が落ちてくる“かもしれない”」とゴール前に詰めていた。

　予想は的中。野村直輝のヘディングがクロスバーに当たると、こぼれ球にただひとり反応し、今季7点目となるゴールを決めた。田中の狙い通りとも言える一撃だった。

今季からシャドーが主戦場となった

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　今季はこれまで務めてきた左右のウイングバックだけでなく、シャドーのポジションが主戦場となった。

　開幕から大分の戦術の肝となるシャドーで先発出場。戦況や交代によってサイドでプレーすることもあるが、ゴールに近いポジションが多い。ポジションが変われば役割も異なるが、田中は「どのポジションでもやることは同じ」と言う。

　そして、「他の選手と同じようなプレーはできないし、自分にしかできないプレーをしたいという気持ちは強い」と、「自分らしさ」を出すことにこだわりを見せている。

「ゴールに近いポジションにいることが多くなり、点を取るチャンスはそれなりに来る。もっと得点に絡むプレーを増やさないといけない。何より決めるべきところでしっかり決めたい。チームの勝利を決定づけるゴールを決めなければいけない」

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