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“J5”監督挑戦、岡山一成「指導者って夢がある」 コロナ禍と雷の記憶、鬼木達の助言 

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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posted2020/09/16 17:05

“J5”監督挑戦、岡山一成「指導者って夢がある」 コロナ禍と雷の記憶、鬼木達の助言<Number Web> photograph by Atsushi Iio

VONDS市原の監督に就任した岡山一成。新型コロナウイルスの影響について触れつつも、JFL昇格への意欲を語った。

関さん、手倉森さん、鬼さんのように

 その後、VONDS市原は、日立ビルシステム、ジョイフル本田つくばFC、流通経済大FCにも勝利し、開幕5連勝とスタートダッシュに成功した。9月12日に行われた2位の栃木シティフットボールクラブとの首位攻防もスコアレスドローで乗り切り、関東1部リーグの首位を快走している。

「選手時代、いくつかのクラブで自分はJ1昇格に関われた。浦項でもACL優勝に貢献できたってすごく感じたんですよ。だから、指導者でも“成し遂げた”っていう想いを味わいたい。今はこのチームで、JFL昇格を成し遂げたいですね。自分は選手としては日本代表になれなかったけど、指導者って夢があるじゃないですか。ほら、関さん(関塚隆)とか、手倉森(誠)さんとか」

 岡山がいたずらっこのような笑みをこちらに向けた。

 岡山には、'04年の川崎で監督1年目の関塚と、'08年のベガルタ仙台で同じく監督1年目の手倉森と一緒に仕事をした経験がある。

「当時、おふたりがのちに五輪代表監督になるなんて、思いもしなかった(笑)。おふたりとも現役時代、日本代表じゃないですよね? 鬼さんもそう。日本代表とは縁遠かったけど、フロンターレにタイトルをいくつももたらした。だから、俺もいつか鬼さんのように。打倒鬼木です(笑)。いつか五輪代表監督の候補に僕と鬼さんの名前が挙がったら……。そんなことを言うと、鬼さんは『俺は今、フロンターレのことしか考えてないよ』って。鬼さんは優しいんで、『オカ、頑張れよ』とも言ってくれる。今は笑い話ですけど、このチームをJFLに昇格させるところから登っていきたいっすね」

「JFL、J3、J2、J1と昇格していって」

 岡山が今、思い浮かべて胸を熱くするのは、こんなシーンだ。現役時代に熱い声援を送ってもらったスタジアムに、対戦チームの監督として凱旋する自分の姿――。

「JFL、J3、J2、J1と昇格していって、古巣と対戦したいんですよ。さらにACLに出場して浦項とも対戦したい。選手時代、いろいろなカテゴリーを経験した強みを生かせると思います。もちろん、古巣の監督を任せてもらえたら、最高っすね。とにかく選手として経験したことを、監督として経験したいんです」

 ちなみに、岡山監督は「難しいことは一切してないんですよ。戦術うんぬんというより、まず『走れ』って」と話していたが、いやいやどうして。Criacao Shinjuku戦でのVONDS市原はボールを動かしながら相手を揺さぶり、見応えのあるサッカーを展開していた。少なくとも、走力にモノを言わせるようなサッカーではなかった。

(関連記事より前編「Jを沸かせた“岡山劇場”の岡山一成は今何を? スペイン人女性監督からの指摘と絆、指導者のリアル」もぜひご覧ください)

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