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ハーランドに南野拓実、ファン・ヒチャン。翼をさずける“レッドブル産”注目銘柄。
text by
三重野翔大Shodai Mieno
photograph byGetty Images
posted2020/09/04 20:00
ザルツブルクだとハーランドにファン・ヒチャン、南野拓実、ライプツィヒだとベルナー。“レッドブル産”は欧州各国リーグで大人気だ。
ライプツィヒで注目したい選手は?
それでもライプツィヒからの逸材獲得を目論むクラブと、ステップアップを目指す若手にとって、ベルナーのモデルケースは大きな参考になったはず。
CBと右SBを器用にこなし、昨季リーグ戦25試合に出場したノルディ・ムキエレは、前述のエンクンクやオルモと同い年。そのムキエレと最終ラインでタッグを組む21歳のウパメカノは、先日2023年6月までの契約延長を発表した。ただ引く手あまたの若きセンターバックをビッグクラブがこのまま放っておくことはないだろう。
実績と将来性を兼ね備えた若手を多く抱えるRBライプツィヒから、今夏中に新たな選手の動きがあってもおかしくはない。
ザルツブルクにはダカ、奥川らが。
「育てて売る」がお家芸のザルツブルクも、逸材の宝庫となっている。直近ではCLという最高のショーケースで存在感を示した南野、ハーランド、ファン・ヒチャンがステップアップを果たしたことからも明かだろう。
そして彼らの飛躍に触発されるように、ザルツブルクに残った選手も奮闘した。その代表がパトソン・ダカだ。
退団したハーランドに代わって、ファン・ヒチャンと2トップを組んだダカはリーグ戦31試合で24ゴール。先任に引けを取らぬ結果を残した。先日のリバプールとのテストマッチでも2ゴールを挙げた21歳のストライカーには、マンチェスター・Uが獲得に動いているという噂がある。
ダカと同じザンビア出身のエノック・ムウェプ(22歳)や、リーグ戦23試合で9ゴールを挙げた奥川雅也(24歳)も出世が期待できる。
今ステップアップに最も近いとされるドミニク・ショボスライは、今夏のザルツブルク残留を明言した。それでもアーセナルやミランが関心を寄せたハンガリー代表の19歳には、近い将来どこかのビッグクラブでプレーする可能性を期待できる。