日本人アタッカーで注目したいのは？

　得点ランキング上位を外国人FWが占領しているので、日本人FWにも頑張ってほしいところです。鈴木武蔵がベルギーリーグへ移籍しましたが、小林悠は怪我明けながら今季も頼もしい活躍ですし、また浦和戦で4得点を奪った前田直輝など、ドリブラータイプがコンスタントに点が獲れるリーグは面白くなるでしょうね。

　前田のほか、代表を経験した古橋亨梧（神戸）、横浜FCで売り出し中の松尾佑介、斉藤光毅、ルーキーながらすでに5得点をあげている三笘。自分の形を持っている選手が多いので、どんどん力を発揮してランキングに食い込んできてほしい。

DFなら鹿島の関川郁万に期待したい。

　逆にオルンガらを封じ込める――という視点で期待したいディフェンダーもいます。特に期待を込めて、鹿島で少しずつ出番をもらい始めている関川郁万を挙げておきます。まだ若いですが、彼はまず、強い。身長も182cmと決して高くはないですが、ジャンプ力があるのでヘディングが強く、むしろストロングポイントでもあります。フィードも悪くないですよ。

　ただ、まだ寄せの甘さが見え隠れするシーンがあります。相手と少し間を空けちゃったり、タイトに詰められなかったり。そういう細かい部分をシビアに突き詰めて、そして鹿島の厳しさが身についてきたら面白くなりそうな存在ですね。いい外国人選手は若手DFを育てる意味でも貴重な存在です。

　オルンガらのゴールラッシュに期待しながら、それに負けじと奮闘する日本人選手たちにも注目していきたいですね。

（構成／谷川良介）