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磐田、新3バックで「6点」は追い風。
好調のエース小川航基ら役者もいる。

posted2020/08/30 08:00

 
磐田、新3バックで「6点」は追い風。好調のエース小川航基ら役者もいる。<Number Web> photograph by J.LEAGUE

今季6ゴールをマークし、J2得点ランク4位タイにつける小川航基。「決められるチャンスはあった」と貪欲な姿勢を見せている。

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望月文夫

望月文夫Fumio Mochizuki

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 降格から1年でのJ1復帰を目指すJ2ジュビロ磐田が、8月23日第14節ホームのツエーゲン金沢戦で6-0と大勝した。シーズンの3分の1となる区切りの試合を4戦ぶりの白星で飾り、第2節以降最高の4位に浮上。J1昇格条件の2位以内まであと一歩に迫っている。

 先兵としてチームをけん引したのは、来年の東京五輪代表エース候補でもFW小川航基だ。

 立ち上がりから試合を優位に進めながらも、得点できないまま前半を終えるかと思われた同45分。2トップを組むFWルキアンが右サイドのゴールライン際から供給したクロスを右足で合わせ先制した。

 この一発でチームは勢いに乗り、後半は怒涛のゴールラッシュ。エースが同6分にこの日2点目を決めると、3点目はボランチの山田大記、そして途中出場した今季加入のFWルリーニャが来日初弾を含む2得点で続き、最後は先月までケガで長く戦列を離れていたFW中野誠也が今季3点目で締めた。

小川「ゴールのペースは遅い」

 大勝の口火を切った小川は現在、6ゴール。ルキアンと並ぶJ2得点ランキング4位タイに浮上した。

 しかし「(ゴールの)ペースは遅い。決められるチャンスはまだあった」と得点数に決して満足はしていない。というのも、今年開催予定だった五輪出場メンバー入りへ、「開幕から毎試合2得点以上が目標」と序盤のゴールラッシュを宣言し、シーズンの目標を20得点に設定していた。新型コロナウイルス感染症の影響で世界舞台は1年延期となったが、「数字目標は変わらない」としてきたエースにとって、ここまで6得点は自身のイメージを下回る数字なのだ。

【次ページ】 “可能性”を感じた泥臭いゴール。

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