球体とリズムBACK NUMBER
「カオス」で攻守無双バイエルン。
PSGとのCL決勝は垂涎の展開必至。
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph byGetty Images
posted2020/08/21 11:50
攻守一体の規律を保つのは現代サッカーで勝つためには必須の条件だ。バイエルンはそれをまさに体現している。
監督デビュー1年弱のフリックが。
5度目の欧州制覇を遂げた2013年以来の決勝進出を果たしたバイエルン。あの時と同じように、国内2冠を決めた彼らは、そのまま3冠を達成するだろうか。7年前はその後に退任した御大ユップ・ハインケス監督に最高の花道をつくったわけだが、今回はバイエルンの監督にデビューして1年と経っていないハンジ・フリックの下での偉業となる。
シーズン途中にアシスタントから昇格して不安定だったチームを劇的に改善し、無双のバイエルンを築き上げた指揮官は決勝に向けて、次のように話した。
「(リヨン戦では)明らかに、いつものようにうまく守れなかった。ボールを失うことが多かったので、そこを改めなければならない。ここからは、パリ(との決勝)に集中する。我々が持つすべてを出し切りたい。しっかり休んで、日曜日には再びトップパフォーマンスを披露して、タイトルを掴みたい」
パリSGとバイエルンによる垂涎の欧州最終戦は、日本時間8月24日4時にキックオフを迎える。