酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
レオ平良にカープ森下、ロッテ安田。
新人王候補で凄い成績は“あのドラ1”。
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by(L)Hideki Sugiyama/(R)Kyodo News
posted2020/08/03 19:00
序盤戦、好投を見せた西武の平良海馬(左)と広島の森下暢仁。夏場も好投を続けられるか。
一昨季のドラ1清水昇が好救援。
彼ら先発陣の新人王候補に割って入りそうなのが、ヤクルトの一昨年のドラ1清水昇だ。昨年は先発だったが、今季は救援に転向。19試合に登板して失点は2試合だけ。リーグトップの13ホールドと目覚ましい活躍を見せており、投手陣が不安定なヤクルトでは一躍救援の柱になった。
投手はどうしても先発に注目が集まりがちだが、内容的には清水が一番だろう。
セ・リーグは野手ではまだ「新人王候補」というべき選手は出ていない。投手陣では、先発の森下、戸郷に救援の清水が有力候補といえるだろう。
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昨年のセ・リーグはヤクルトの村上宗隆と阪神の近本光司が、規定打数を楽々クリアしてハイレベルな新人王争いを繰り広げた(新人王は村上)。またパ・リーグでも規定投球回数に達し、12勝したソフトバンクの高橋礼が新人王を獲得した。これに比べると今季の序盤戦は小粒の印象があるのは否めない。
しかしまだペナントレースは3分の1弱を消化したに過ぎない。ファームから大物新人が浮上する可能性もあるし、ブレークする選手が現れる可能性もある。今後の若手の活躍に期待したい。