プレイオフで八村の姿は見られるか？

　3チームの中で本来の戦力がほぼ揃っているのはマジックだ。

　重度の捻挫のために元日から欠場していたジョナサン・アイザックも、シーディングゲームを前に試合に復帰する見通しがたった。

　一方で、ネッツはロスターのうちケビン・デュラントやカイリー・アービングら、主力を含む7選手が故障や新型コロナウイルス感染のために離脱しており、ウィザーズもジョン・ウォールやブラッドリー・ビールら主力3選手が故障などで欠場している。

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　日本のファン目線では、八村のプレイオフでのプレーを見たいところだが、ネッツかマジックが自滅しない限りはかなり厳しい。それでも、プレイオフがかかった大一番という舞台を経験するためにも、せめてプレイインゲームに持ち込みたいところだ。そのためには各チーム8試合ずつ戦うなかで、マジックの勝利とウィザーズの負けの合計が6試合以下か、ネッツの勝利とウィザーズの負けの合計が同じく6試合以下である必要がある。

「塁には、これまでより大きな役割を」

　ウィザーズGMのトミー・シェパードは「私たちは（ビールらが欠場しても）勝ちに行く。プレイオフ出場が目標だ」と言い、スコット・ブルックスHCは「チームとして進化し、成長し続ける」と語る。

　一見、矛盾する2つの目標のように思えるが、若手主体の今のウィザーズにとっては、1試合でも多く大きな舞台を経験すること自体が大事なのだ。

　今シーズン、本気でプレイオフを目指すことが、来シーズンに向けて成長することにつながるというのが、ウィザーズのフロントやコーチ陣の考えだ。

　その中で、八村はルーキーながらチームを率いるリーダーの1人として、より大きな役割を担うことを期待されている。

「塁には、これまでより大きな役割を担う機会がある。大きな役割といっても、多く得点したり、多くリバウンドを取ることではなくチームを率いることだ。声を出して率いていく必要がある」とブルックスHC。

　八村も「ゴンザガ大や代表チームでもやっていたのと同じこと。得点やプレーメイクの機会が増えると思う。僕にとってもすばらしい機会だと思うし、自分たち若いチームとしてもすばらしい機会。とてもワクワクしている」と、4カ月半ぶりの公式戦に向けて気持ちを高めている。

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