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バスケ日本代表“大きな方針転換”…コーチ陣の「兼任」は吉と出る? NBA指導歴豊富なキーマン吉本泰輔の心を動かしたオファー「何を迷っているんだ」

posted2026/02/18 17:00

 
バスケ日本代表“大きな方針転換”…コーチ陣の「兼任」は吉と出る? NBA指導歴豊富なキーマン吉本泰輔の心を動かしたオファー「何を迷っているんだ」<Number Web> photograph by Nathaniel S. Butler/NBAE via Getty Images

男子バスケットボール日本代表のアシスタントコーチに就任した吉本泰輔(44歳)

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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Nathaniel S. Butler/NBAE via Getty Images

男子バスケットボール日本代表が大きな方針転換を決めた。琉球ゴールデンキングスの指揮官・桶谷大氏を新ヘッドコーチに招聘し、新体制でW杯アジア予選に挑む。スタッフ陣のリストで目を引くのは、首脳陣が“兼任”であること。中でもNBAで長年アシスタントコーチを務め、サマーリーグではヘッドコーチに抜擢された経歴を持つ吉本泰輔(だいすけ)氏の加入は、新しい風を予感させる。どんな人物なのか。LA在住のジャーナリスト宮地陽子氏がこれまでの取材をもとに紐解いていく。〈NumberWebレポート全2回の前編/後編も公開中〉

 専任、それとも兼任? 

 2月3日に、2028年ロサンゼルス五輪に向けた男子バスケットボール日本代表の新コーチ陣が発表されたときに話題となったことのひとつだ。

 新体制で選ばれたのはヘッドコーチの桶谷大(琉球ゴールデンキングス ヘッドコーチ)、アシスタントコーチの吉本泰輔(グランドラピッズ・ゴールド アシスタントコーチ)とライアン・リッチマン(シーホース三河 ヘッドコーチ)。3人とも代表とは別に所属チームを持つ兼任コーチだ。2014年から10年以上にわたって専任ヘッドコーチが率いてきた方針を転換したことになる。

「コーチの選択肢を広げる」

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 伊藤拓摩強化委員長は、新体制発表会見で兼任の強みについて、日々の進化を現場で体験していることで代表でのコーチングにも反映できること、選手の特性に通じていること、日頃の戦いの中でゲームマネジメントを経験していることを挙げた。

 会見では触れられなかったが、『コーチの選択肢を広げる』という別の意義もあったのではないだろうか。そうした変化を象徴するのが、吉本の招へいだ。アシスタントコーチはこれまでも兼任のケースもあったが、国内のコーチに限られていた。実際、関係者によると吉本を代表コーチ陣に加える案は過去にも内部で出されたことがあったが、実現には至らなかったという。今回、兼任を積極的に受け入れる体制となったことで、彼を迎え入れる道が開けた。

【次ページ】 今季から新天地に移籍したばかり

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