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NBA開幕はいきなり見どころ満載!
八村塁、渡邊雄太のビッグチャンス。
posted2020/07/28 12:00
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Getty Images
コロナ禍で3月から4カ月半中断していたNBAが、アメリカ時間7月30日に再開する。
シーズン中断となったとき、どのチームもレギュラーシーズン試合の約8割を終えていた。各チーム15~19試合が残っていたが、再開シーズンでは、全30チーム中上位22チームの各8試合ずつに組みなおした。この「シーディングゲーム(プレイオフのシードを決めるための試合)」を約2週間かけて行い、プレイオフ出場チームや組み合わせを決める。
レギュラーシーズン終盤が凝縮されたシーディングゲームは、ミルウォーキー・バックスやロサンゼルス・レイカーズのように、カンファレンス首位がほぼ確定しているチームにとってはプレイオフに向けた調整試合の意味あいが強くなるが、一方で順位争いをしているチームにとっては、強敵相手の取りこぼしができない試合の連続。ファンにとっては、プレイオフ前哨戦のような見応えがある試合が多くなりそうだ。
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その中で、いくつか見どころをあげてみよう。
9位のウィザーズにもビッグチャンスが!
シーディングゲーム最大の注目点は、東西両カンファレンスのプレイオフ最後の1枠をかけた争いだ。
イースタン・カンファレンスは、9位のワシントン・ウィザーズまでが再開シーズンに参加しており、プレイオフ出場の最後の2枠を7位のブルックリン・ネッツ、8位のオーランド・マジック、そして9位のウィザーズで争うことになる。
八村塁が所属するウィザーズは、現時点ではプレイオフ圏外の9位。マジックとの差は5.5ゲーム、ネッツとの差は6ゲームあり、普通に考えれば8試合でこの差を逆転するのは難しい。しかし今回、特別にプレイインゲームのシステムが採用されたことで、チャンスが生まれた。シーディングゲームが終わった時点で8位と9位の差が4ゲーム以内だった場合に、両チーム間でプレイオフ出場をかけたプレイインゲームが行われるのだ。
シーディングゲームでは8位チームは1勝で、9位チームは2戦2勝でプレイオフ出場権を獲得する。