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NBA開幕はいきなり見どころ満載!
八村塁、渡邊雄太のビッグチャンス。
 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byGetty Images

posted2020/07/28 12:00

NBA開幕はいきなり見どころ満載!八村塁、渡邊雄太のビッグチャンス。<Number Web> photograph by Getty Images

来季の契約へ向けて調子を上げつつある渡邊雄太と、ウィザーズでプレイオフ進出を狙う八村塁。

シクサーズとロケッツがどれだけ化けるか?

 東西の8位争いと日本人選手のプレイオフ出場の可能性に加えて、シーディングゲームの間に注目したいのが、中断前のシーズンに本調子が出せずに成績を落としていたチームが、4カ月半にわたる中断期間によって、どれだけギアを上げていけるか。

 たとえばイースタン・カンファレンスでは現在6位のシクサーズ。

 ベン・シモンズ、ジョエル・エンビードという若手のオールスター・コンビがいて、東の上位争いに参入すると予想されながら、今ひとつケミストリーがかみ合わなかった。そのため、再開シーズンに向けて、これまでポイントガードとして起用してきたシモンズをパワーフォワードとして起用し、エンビードとの組み合わせが悪かったアル・ホ―フォードを控えとして起用する方針に切り替えて、浮上を測る。

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 ウェスタン・カンファレンスでは、西で5位タイのヒューストン・ロケッツ。

 ジェームズ・ハーデンとラッセル・ウェストブルックのMVPコンビを軸に優勝を狙うはずが、中断前に4連敗するなど、なかなか勢いに乗れなかった。これまでも独自のスモールボールで戦ってきたロケッツだが、再開シーズンでは、シックスマンで使うことが多かったエリック・ゴードンを、ダニュエル・ハウスJr.に代えてスターターに起用すると言う。

 サイズはさらに小さくなるが、マイク・ダントーニHCは「自分たちの持ち味で戦う。うまくやれば、誰であっても相手はてこずるはずだ」と、独自路線をさらに極めることを宣言した。

 これらのチームにとって再開シーズンがひとつ有利に働くのは、集中開催のため、上位チームにいつものようなホームコート・アドバンテージがないこと。そうなると、プレイオフでのシード順は例年ほど重要ではなくなる。無理して順位をあげることを考える必要はなく、シーディングゲームでは修正後のチームのケミストリーをどれだけ高められるかが大事になってくる。

新しいNBAの観戦スタイルを楽しもう!

 コロナ禍で、これまでになかったような状況でのシーズン再開。順位争いやチームの変化とあわせて注目したいのが、画面越しに見る会場の雰囲気だ。ファンを会場に入れない無観客試合で行われるが、その分、様々なテクノロジーを駆使して会場の雰囲気づくりや、実験的な中継を試みるという。

 たとえばコートのまわりに巡らせた大型デジタルボードを活用し、毎試合300人のファンをボード上に招待するバーチャル観客を試す。

 そのほか、会場や中継側でファンの声援を流し、テレビやインターネットで見る視聴者にとって違和感がない雰囲気を作り出したり、いつもは聞こえにくいドリブルの音や、シューズが床をこする音なども収音して中継に生かす。

 またカメラも、ソーシャル・ディスタンシングのためにコート近くのカメラマンは減らし、その分、観客が入っているときには設置できない様々な位置にリモート操縦のカメラを設置し、いつもとは違う角度の映像を活用するという。

 いつものような雰囲気を残しながら、その一方で斬新な手法も試す。コロナ禍のなか、新たなNBAの世界が繰り広げられる。

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