酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
平成&令和初・開幕戦の初記録。
原辰徳が第1号、西勇輝は惜しい!
posted2020/06/19 22:30
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kyodo News
6月19日のプロ野球開幕は、いろいろな意味で歴史的だった。もちろん新型コロナ禍という未曽有の災難の中での開幕という意味が大きい。そして、2020年代の開幕戦でもある。さらに言えば「令和最初の開幕戦」でもあったのだ。
今年は令和2年だ。すでに昨年、令和の時代は始まっている。しかし、昨年のプロ野球開幕日だった3月29日はまだ平成31年だった。シーズン途中の5月1日に令和はスタートした。だから、今年の開幕戦は「令和最初の開幕戦」なのだ。こじつけと思われるかもしれないが、何にせよ「歴史的」な開幕戦なのだ。
せっかくなので、歴史を振り返ろう。
31年前、「平成最初の開幕戦」は、どんな選手が活躍したのか?
平成元年は3試合が雨天中止……。
平成元年の開幕日は1989年4月8日土曜日、セ・パ両リーグが同時に開幕した。6カードが組まれたが、この日は天候が良くなく、中日vs.大洋、西武vs.ロッテ、近鉄vs.オリックスの3カードが雨天中止になった。
中日はナゴヤドームはまだなくナゴヤ球場、西武球場にはまだ屋根がついていなかった。そして近鉄も大阪ドーム(現京セラドーム)ではなく、藤井寺球場だった。
一方で巨人vs.ヤクルトが東京ドームで午後1時から、広島vs.阪神が広島市民球場で午後2時から、そして同じ東京ドームで午後7時から日本ハムvs.ダイエーが行われている。
同じ球場で、開幕戦が1日2試合行われたのは、前年誕生した東京ドームを巨人と日本ハムが本拠地にしていたからだ。
これは今では考えられない。開幕戦をハシゴした野球好きはいたのだろうか?