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内田篤人と長友佑都の「到達点」。
CL8強の日本人対決を誰が超えるか。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byAFLO
posted2020/04/13 18:00
内田篤人と長友佑都。敵同士ではあっても、この時2人の間にはある種の連帯感が確かに存在したのだろう。
南野に続くのは中島か堂安か。
2022年のカタールW杯を見据えれば、南野ひとりだけでは物足りない。4大リーグではないもののCLを射程圏とするクラブの所属選手として、FCポルトの中島翔哉とPSVの堂安律にも期待が集まる。
セリエAのボローニャでスケールアップを果たしている冨安健洋も、CLに名を連ねるクラブへのステップアップが現実的だ。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が、欧州各国のクラブ経営に影を落とさない前提条件はつくが……。
W杯での記録が2002年から更新されていないのも。
いずれにせよ、内田と長友がCLの準々決勝で対峙してから、すでに9年の時間が流れている。日本代表はW杯の連続出場を続けているものの、最高成績は2002年のベスト16を更新できていない。
クラブという日常から選手が鍛えられ、一人ひとりの成長が代表チームの支えとなっていく意味でも、日本人フットボーラーにとってのCLは新たなフェーズへ突入しなければならない。