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筒香嘉智の“ラストメッセージ”。
野球をやる子供を増やす方法とは? 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byKYODO

posted2020/01/22 11:50

筒香嘉智の“ラストメッセージ”。野球をやる子供を増やす方法とは?<Number Web> photograph by KYODO

1月18日、出身地の和歌山県橋本市で開かれた交流イベントに参加した筒香。メジャーに行っても少年野球への関わりは続ける。

昨年だけで57人の子供たちが入団。

「僕は数年前から色々な提言をしたり、話をさせて頂いたりしていますけれど、この堺ビッグボーイズのスーパーバイザーにならせて頂いて、正しい教育、正しい指導というのができれば、子供たちがやっぱりこんなに集まってくる。

 まだまだ子供に野球をやってほしいと思っている親ごさんたちがいるということを感じています」

 筒香がスーパーバイザーを務める「チーム・アグレシーボ」には、昨年だけで57人の子供たちが新たに入団してきた。

 野球人口の急激な減少で、選手が集まらない。これはいまの少年野球チームが抱える共通の悩みでもある。結果として最悪の場合はチームが解散に追い込まれるケースも少なくない。

 そんな中で堺ビッグボーイズは小学生部を含めると総勢約200人の大所帯となっている。しかも、大阪府の南端の河内長野市にグラウンドのあるこのチームには、神戸などからわざわざ2時間近くをかけて通ってくる子供もいる。

「正しい教育、正しい指導」があれば……。

 もちろん筒香というビッグネームのインパクトもあるのだろう。

 ただ、筒香は「正しい教育、正しい指導」があれば、まだまだ野球をやりたい子供、やらせたい親がいる、という事実をこのチームの盛況に感じているというのだ。

 堺ビッグボーイズではもちろん指導で子供たちを怒鳴ることはないし、失敗を責めることもない。自主性を重んじながら工夫を凝らした練習で、野球に馴染んでいくことを主眼にする。

 もちろん野球が上手くなることも大事な目標だが、何より野球を通じて子供の成長の手助けをすることを目的にした指導を行なっている。

【次ページ】 母親の悲鳴が綴られた手紙。

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#筒香嘉智

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