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秋山翔吾は努力を実らせる天才。
「メジャーに行っても変わらない」
posted2020/01/23 11:30
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph by
AP/AFLO
「ライオンズでプレーしてきた誇りを持ってアメリカに行きます。秋山が育ったライオンズというチームは素晴らしい球団だ、素晴らしい環境だと言ってもらえるよう、少しでもライオンズに恩を返せるようにがんばります」
海外フリーエージェント権を行使し、今シーズンよりシンシナティ・レッズでプレーすることが決まった秋山翔吾が1月20日、埼玉西武ライオンズの球団事務所を訪れた。渡辺久信ゼネラルマネジャーらに挨拶を済ませたあと、球団から贈られた赤い花束を抱き、集まった報道陣の前に姿を現した。
「メジャーの環境は、八戸から関東に出てきて、初めてこのライオンズの施設を見たときの衝撃とあまり変わらなかったです。あのときも『プロの施設ってこんなにすごいんだ』『こんな室内練習場で練習できるんだ』と思いました。西武ドーム(現・メットライフドーム)に足を踏み入れたときも『こんな球場でプレーできるのか』と感激しましたから。あのときと変わらないですね」
ライオンズに入団した9年前を回想した。
大石達也「こいつはやるだろうな」
秋山と同期で、ドラフト1位でライオンズに入団した大石達也氏(現・球団スタッフ)は秋山の移籍が決まった際にこう語っていた。
「秋山は入団当時から『こいつはやるだろうな』という雰囲気を持っていました。1月の合同自主トレーニングのときから、すでに1人で室内練習場に居残って延々とバットを振っていましたから。あの姿を思い出す限り、たとえメジャーに行っても秋山は変わらない、成績を残せるはずだと思っています」