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ブラジル人記者も笑うしかない、
PSG残留ネイマールに待つ茨の道。
 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2019/09/06 08:00

ブラジル人記者も笑うしかない、PSG残留ネイマールに待つ茨の道。<Number Web> photograph by Getty Images

二転三転の挙句、結局パリにとどまることになったネイマール。その未来は明るいのだろうか。

メッシの要望に対しての“ポーズ”?

 交渉がまとまらなかった決定的な要因は、表向きはPSGが2億2200万ユーロ(約258億円、2017年8月にネイマールを獲得するためバルセロナに払った違約金と同額)以上を要求したものの、1億2000万ユーロ(約193億円)を費やしてフランス代表FWアントワン・グリーズマンを獲得したばかりのバルセロナが資金不足だったから、とされる。

 その一方で、もともとPSGはネイマールを売る気などなかった、という見方、バルセロナ側もわずか2年前に裏口から出て行った男を本気で獲得する意思はなく、大黒柱リオネル・メッシが彼の復帰を望んだので、ポーズとして交渉をしただけ、という見方がある。

 2017年8月にネイマールがバルセロナからPSGへ移籍した際、パリでの入団会見を取材した知人のブラジル人記者がいる。彼はこんな風に笑っていた。

「ネイマールが会見場に現われるのを待ちながら、我々ブラジル人記者の間で、『これから何年、彼はパリに留まるか』という話になった。私が『せいぜい2年だろう』と言ったら、ほとんどの記者が頷いた。それが的中しかけたが、結果的に外れたな」

PSG、バルサからのしっぺ返し。

 バルセロナでメッシの陰に隠れるのを嫌って強引にPSGへ移り、またしても強引に復帰を企てた。約2カ月半、世界中の晒し物になったが、結局、大山鳴動して鼠一匹出てこなかった。

 そして、あれほど出たがっていたクラブで、当面、プレーを続けなければならない。彼にとって、キャリア最大の屈辱だ。これは、見方を変えれば、これまで散々メンツをつぶされたPSG、そしてバルセロナからの手痛いしっぺ返しと捉えることもできるだろう。

【次ページ】 「ネイマール、出ていけ!」

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