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ネイマールのバルサ復帰に暗雲漂う。
グリーズマンに146億円、共存は?
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byUniphoto Press
posted2019/07/19 11:45
紆余曲折の後、バルサのユニフォームに袖を通したグリーズマン。メッシ、スアレスとの共存を図ることになる。
高給取りがまた1人増えてしまう。
だがPSGは、こうした流れになった以上、夏のうちにネイマールを手放したいはず。チームの士気や団結のためにも。そこでバルサは、決して高くない移籍金の上限を定め、パリSG側がにじり寄ってくるのを待つことにしたようだ。
そのオファーの中身は、具体的な数字を挙げている『エル・ペリオディコ』紙によると、7500万ユーロ(約91億円)+コウチーニョ。デンベレやラキティッチも加え、代わりに金額を調整する準備もしているという。
PSGは2年前バルサに支払った額と同じ2億2200万ユーロ(約270億円)の値札をネイマールに付けているので、相当難しい交渉になるのは間違いないが、仮に決裂しても構わないというスタンスなのだろう。
合意に至ったら至ったで、また厄介なことも起きる。
ひとつは前述のデンベレやラキティッチ、ウムティティら他クラブから引き合いがある選手のいずれかを売却しなければならなくなること。高給取りがグリーズマンと合わせて一気に2人となるため、クラブの収入に対するチームの選手年俸総額の割合が危険な域に達してしまうからだ。
もうひとつは、バルベルデに課された問題がさらに難しくなること。
ネイマールを左に置いたら、グリーズマンはいったいどこへ?