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森重真人が今、明かすW杯落選。
昌子源へのLINEとJ1制覇への決意。
text by
占部哲也(東京中日スポーツ)Tetsuya Urabe
photograph byJ.LEAGUE
posted2019/06/21 11:45
ロシアW杯落選から1年、新たなモチベーションを見つけた森重真人。J1制覇へ向けてFC東京を牽引する。
森重真人の「第二章」。
思えばサンフレッチェ広島ジュニアユースからユースに昇格できず、広島皆実高に進学。それでも'08年の北京五輪に出場、大分トリニータからFC東京に移籍した'10年は、2年連続でJ2降格を味わった。
「能力はあるけど……」。その後に続く「ムラがある」「代表では怖くて使えない」という声をプレーで封じ込め、ブラジルW杯にたどりついた。その後、代表に定着するも、昨年のW杯は落選。まるで乱高下を繰り返す株価のようなサッカー人生だ。
W杯出場の可能性がなくなる最後の瞬間まで走り、後輩に思いを託してから1年。もう一度、株価を上げている最中だ。年齢を重ねて失うものもあるが、それ以上に多くのものを手に入れることもある。
クラブ史上初のJ1優勝、日本代表復帰……。「第二章」には何が書き込まれるのか。負けず嫌いな男が、どんなクライマックスを迎えるのか。ドキドキ、ワクワクしながらページをめくりたい。
森重真人の闘いの物語はまだまだ続く――。