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アーモンドアイは強かったが……。
スタートで全てが崩れた安田記念。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2019/06/03 11:30

アーモンドアイは強かったが……。スタートで全てが崩れた安田記念。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

希望なしに見えた位置から詰めたアーモンドアイに、それを抑えきったインディチャンプ。どちらも強いレースだった。

最強世代にまた1頭強い馬が現れた。

「末脚というのは馬が持って生まれたものですけど、磨いていかないと光らないんです。段階を踏んでそれができるよう、ずっとこの馬に乗せてくれたことに感謝しています」

 そう話した福永は、昨年6月の条件戦からこの馬の主戦となり、今回がコンビ6戦目だった。

「強い2頭(アーモンドアイ、ダノンプレミアム)が圧倒的支持を得ていて、それらに勝つにはどうしたらいいか考え、自分のなかで出した答えが、あの競馬でした。まだキャリアが浅いし、大きなポテンシャルがある。今は軸脚の関係で左回りのほうがいいですが、それを含めて弱点を克服したら、さらなる高みを目指せると思います」

 勝ちタイムの1分30秒9はレースレコード。ヴィクトリアマイルからGIで4週連続レースレコードが出ている。

 アーモンドアイ対ダノンプレミアムという、4歳の牝牡の頂上決戦になるというのが大方の予想だったが、終わってみれば、別の4歳馬が頂点に立っていた。

 これが節目のGI10勝目となった音無調教師はこう話す。

「早い時期から素質を感じていた馬。もっと成長する。これからもマイルにこだわっていきたいですね」

 最強世代のレベルをさらに高める、マイル界の新王者が誕生した。

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