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ダーツ、柔術、ポロにプロレスまで。
異業種転身をしたサッカー選手たち。

posted2019/05/01 17:00

 
ダーツ、柔術、ポロにプロレスまで。異業種転身をしたサッカー選手たち。<Number Web> photograph by Getty Images

キャリアの多くを“23番”で過ごした元オランダ代表・ファンデルファールト。ダーツの世界でも巧みなコントロールは健在?

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寺沢薫

寺沢薫Kaoru Terasawa

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 チャンピオンズリーグでレアル・マドリー、ユベントスを続けざまに破ったアヤックスの快進撃を見て、あるチームを思い出した。

 今季より16年前、最後にCLのベスト8に進出した、2002-03シーズンのアヤックスだ。

 フレンキー・デヨングやマタイス・デリフトらが活躍する今のチームのように、若い力が結集してリヨンやアーセナル、ローマなどを1次、2次グループリーグで抑えて準々決勝に進出。この大会で決勝へ進出することになるミランとの激闘の末、2試合トータル2-3で散ったが、テクニカルで攻撃的なサッカーが強く印象に残った。

 当時のアヤックスには、ズラタン・イブラヒモビッチやクリスティアン・キブ、スティーブン・ピーナール、ウェズレイ・スナイデル、アンディ・ファンデルメイデらがいた。いずれも後にビッグクラブへと羽ばたいていく選手たちだ。

 そんな魅力的な陣容の中でも、特に好きだったのは、ラファエル・ファンデルファールトだった。マイケル・ジョーダンに憧れて背番号23を着けていたという彼のプレーは、純粋に見ていてワクワクしたし、面白かった。左足を駆使した巧みなボールコントロールや、時に見せる予想もつかないアイデアプレーなど、“魅せる”パフォーマンスの数々には目を見張ったものだった。

デンマークでひっそりと引退した23番。

 そんなファンデルファールトが、昨年の11月に35歳で現役を引退していたことをご存知だろうか?

 アヤックスから、ハンブルガーSV、レアル・マドリー、トッテナム、ベティスと欧州各国のそうそうたるクラブを渡り歩いてファンタジーを振るってきた男は、最後はデンマークのエスビャウfBという小さなクラブでスパイクを脱いだ。

 繊細なテクニシャンにはよくある話だが、晩年はケガに苦しんでいた。自身いわく「おじいちゃんまでフットボールをしていたかった」そうだが、それは叶わず、コンディションの問題から満足のいくプレーができなくなって、現役を退くことを決めた。

 ハンドボールのオランダ代表選手であるパートナーがデンマークのクラブでプレーしていることから、引退後も同国で暮らしていたファンデルファールトだが、4月のある日、突如として彼の名前がまた欧州各国のメディアに登場することになった。

 なんと「ダーツのプロ選手に転身する」と報じられたのである。

【次ページ】 ダーツ好きが高じて始まった第2の人生。

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