ビッグマッチ・インサイドBACK NUMBER
ダーツ、柔術、ポロにプロレスまで。
異業種転身をしたサッカー選手たち。
text by
寺沢薫Kaoru Terasawa
photograph byGetty Images
posted2019/05/01 17:00
キャリアの多くを“23番”で過ごした元オランダ代表・ファンデルファールト。ダーツの世界でも巧みなコントロールは健在?
鍛えすぎて契約解除したGK。
元GKで言えば、5年ほど前にサッカー選手からWWEにスカウトされ、プロレスの道へと進んだティム・ビーゼを覚えている人もいるのではないか。
カイザースラウテルンやブレーメンでプレーし、ドイツ代表歴もあった彼は、'14年に体を鍛えすぎてしまい敏捷性がなくなったとしてホッフェンハイムから契約解除を言い渡され、直後にWWEのオファーを受けて転身を決めた。
そこからトレーニングでレスラーとしてのいろはを学び、'16年に地元ミュンヘンの大会でリングに立った。
馬、ポーカー、スケート、ゴルフ。
この他にも、元アルゼンチン代表の英雄ガブリエル・バティストゥータはポロの選手に。現役時代のケガがたたって激しい運動はできないと思われていた彼だが、馬にまたがってその道のプロになった。
元イングランド代表でマンチェスター・Uなどで活躍したテディ・シェリンガムは引退後にポーカープロとなり、数年後に指導者としてサッカー界に戻ってくるまではポーカーを“本業”として世界大会にも出場していた。
'02年の日韓W杯で人気が爆発し、ヴィッセル神戸にも在籍したイルハン・マンスズは、フィギュアスケーターに転身。ペアスケーティングで'14年のソチ五輪を目指し、残念ながらその夢は果たせなかったものの、国際大会に出場している。
また現在はウクライナ代表の監督を務める元ミランの英雄アンドリー・シェフチェンコも、指導者としてサッカー界にカムバックする前には、趣味だったゴルフでプロになり、母国のツアー大会に出場した経歴を持っている。