突き動かす同世代の存在。

　そして、もう1つは強烈な同年代の存在だ。

　すでに久保建英（FC東京）、斉藤光毅（横浜FC）、松岡大起（サガン鳥栖U-18）、細谷真大（柏レイソルU-18）がJリーグで活躍をしている。高体連に目を向けても、セレッソ大阪に内定した桐光学園の西川潤は、すぐに特別指定選手としてルヴァンカップにデビューした。

「自分の代というのは久保建英だったり、斉藤光毅、松岡大起、西川潤など、いろんな選手がすでに出てきていて、自分も早くJリーグに、という思いで決断をしました。“待とう”という気持ちは一切ありませんでした」

学校のバックアップも万全。

　早期内定を決断し、高3でJリーグの舞台に立つべく、学校側のサポートも万全だ。谷口哲朗総監督は、谷内田を送り出す構えだ。

「彼自身のことを考えると、（中学時代を含めると）プリンス北信越でのプレーは今年で5年目になる。それよりも、1日でも早く京都サンガでプレーをした方が彼はより成長すると思っています。

　実際に、キャンプ参加を経て、内定が決まったここ1カ月くらいは彼の意識も物凄く変わり、見違えるほどよくなった。リーダーシップ、球際の激しさ、パスへのこだわり、ボールを受ける前の動き、持った時の落ち着き。ここの部分は、さらに伸びている印象を受けます。

　プロの世界で揉まれた方がまた課題を見つけてくるだろうし、意識もさらに変わると思う。こちらからサンガさんに年間の予定表をすべて提出して、インターハイ予選と選手権予選、それに準ずる全国大会の4つ以外は、すべて送り出したい。『可能な時はどんどん呼んでほしい』とお願いをしました」

　早速、4月の第2週から1週間程度、京都の練習に参加をする予定だという。学校は公欠扱いにして、できるだけ長い時間の帯同ができるようにバックアップをしている。

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