“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
鹿島の遺伝子が染み付いた21歳。
町田浩樹が追う昌子・植田の背中。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2019/03/05 08:00
昌子源、植田直通が海外へと旅立った鹿島。その中で町田浩樹はどのような成長曲線を描けるか。
脳裏に焼き付いたあるシーン。
前述した小林の飛び出しをクリアしたシーンで、それが実証されていた。
町田本人がこう話したのが印象的だった。
「実は試合前に、たまたま2016年のチャンピオンシップの浦和vs.鹿島の映像を見ていたんです。アウェイの埼玉スタジアムで、(遠藤)康さんがボールを奪われてカウンターを受けた際に、きっちり予測していた源さんがスライディングで防いでいるシーンがあって、それが脳裏に焼き付いていました。
ちょうどあの時、重なりました。僕は昔のアントラーズの映像をよく見るんです。見ているのはモチベーションアップというか、単純に好きなんです(笑)。特に3連覇した時のアントラーズとか、結構見ています。選手目線とファン目線でいつも見ているのですが、今日は選手目線でハマりました(笑)。たまたまですが、それがアントラーズという財産だと思います」