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巨人キャンプにもう丸佳浩効果!
原監督の狙い、坂本勇人の変化とは。
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byKyodo News
posted2019/02/04 17:00
巨人の宮崎キャンプにて。丸佳浩の打撃練習をジッと観察し続けていた原辰徳監督。丸が被るヘルメットの「Cフラップ」に注目!
貪欲に変化し続ける坂本勇人。
キャンプ初日に「Cフラップ」を試した主力選手は坂本の他にも岡本和真内野手や陽岱鋼外野手ら数人がいた。しかし耳から伸びるフラップで視野が狭まることや、打っている最中にフラップの位置が微妙にずれて気になってしまうこと。また陽のように左肩を持ち上げてバットを構えるとフラップが邪魔になるなど、様々な理由でなかなか継続して手を出そうとする選手が少ないのが現状だ。
ところが坂本は前向きだ。
「そんなに変な感じはしない。(フラップが)あってもいいのかな」
こう語って着用に積極的な姿勢を見せているのだ。
一流になればなるほど、結果を残せば残すほど、変化することに貪欲になっていく。
坂本もそういう選手である。
年下の筒香にも平気で質問する坂本と秋山。
「あんなにいろんなことを聞いてくる先輩はいないかもしれません」
DeNAの筒香嘉智外野手が坂本の貪欲さに驚いた話を聞いたことがある。
話は2年前、2017年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のときに遡る。
「あの時は坂本さんと(西武の)秋山(翔吾)さんとよく食事に行かせてもらったんですけど、とにかく坂本さんも秋山さんもずっと野球の話をしていました」
しかも筒香が驚いたのは、2人は自分の話をするのではなく、バッティングの技術的な問題を年下の筒香にも平気で質問してきたことだったというのだ。
「例えばボールをどんな風に待っているのかとか、スイングするときに軸の取り方をどうしているのかとか。『どうやって考えている?』とか坂本さんが平気で年下の僕に聞いてくるんです」