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フランスではすでに“王様”扱い!?
ムバッペ、栄光に包まれた2018年。
text by
デーブ・アパドゥーDave Appadoo
photograph byStephane Mantey
posted2019/01/11 11:30
20歳にしてフランスサッカー史だけでなく世界のサッカー史に永遠に消えない名を刻むこととなったキリアン・ムバッペ。
10月7日:記録とのランデブー。
ムバッペは記録に対しても貪欲である。
代表での記録(1955年以降の最年少得点)だけでは飽き足らず、チャンピオンズリーグでもひとつの記録(決勝トーナメントで初出場から5試合連続得点)を打ち立てたうえに、リーグアンでも留まるところを知らなかった。
彼がチャレンジしたのは、破るのが最も難しいとされていた記録のひとつだった。
10月7日、リヨンをホームに迎えての試合で彼は、19歳9カ月17日という若さで1試合4得点を決めたのだった。それも僅か13分間の出来事で、これもまた最短時間での記録達成であった。
さらに3週間後にはリール戦で得点を決めて、ヤニック・ストピラの持つリーグアン40得点最年少記録(21歳3カ月)を大きく破った(19歳10カ月)のだった。
期待は膨らむばかりだが、誰もが同じ疑問を抱いている。
「本当に彼は留まるところを知らないのか?」と。
飛躍はまだ始まったばかりである。