ブンデス・フットボール紀行BACK NUMBER
ブンデス冬休みとキャンプ地事情。
スペインが大人気、バイエルンは?
posted2019/01/11 11:00
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph by
Uniphoto press
年末年始は日本で過ごして、極寒のフランクフルトへ戻りました。日本のサッカー記者の方々はアジアカップを取材するためにUAEへ赴いているはずですが、私は、これまでと同様にドイツ・ブンデスリーガを追いかけ続けます。
そのブンデスリーガ、現在はウィンターブレイク中です。
前半戦の折り返しとなる第17節が昨年の12月23日に終了し、後半戦の幕開けとなる第18節は1月18日から開催されます。すなわち、約4週間のブレイクが入るわけですね。スペイン、イタリア、フランス、また、最近日本人選手が多く活躍しているベルギーも、ウィンターブレイクを設けています。
イングランドだけは例外で、年末年始に多くの試合が組まれています。リーグ戦に加えFAカップ、さらにはリーグカップもあり、上位チームはUEFAチャンピオンズリーグやUEFAヨーロッパリーグの予定もあります。
ただ、そのイングランドもヨーロッパシーンでの成績低迷などを踏まえてウィンターブレイクの必要性を感じたようで、来季から2月に約2週間の中断期間を設けることになりました。
“お前ら、もうオフなし!”
さて、ウィンターブレイク期間中ですが、ブンデスリーガの各クラブはそれぞれ独自の調整方法でリーグ再開を迎えようとしています。18クラブの再始動時期を調べてみました。最も早く始動したのは、原口元気、浅野拓磨が所属するハノーファーです。
ハノーファーは、目下リーガ17位。前半戦のラストゲームでは残留を争うデュッセルドルフにアディショナルタイムにゴールを決められて、衝撃の敗戦。怒り心頭のアンドレ・ブライテンライター監督は「お前ら、もうオフなし!」とばかりに、試合の翌日にも急遽トレーニングを実施しました。
結局、翌々日からオフ期間が設けられましたが、それでも再始動日はリーガで唯一、年明け前の12月28日。現在はスペインでキャンプを行なっています。