炎の一筆入魂BACK NUMBER
カープ黄金期継続、日本一へ……。
鈴木誠也世代の新時代が始まる!
posted2019/01/07 08:00
text by
前原淳Jun Maehara
photograph by
Kyodo News
毎年恒例、Number Web版“プロ野球・ゆく年くる年”企画は、全12球団の反省と期待を綴った短期集中連載シリーズです。今年もそれぞれの愛すべきチームについて、しっかりと2018年、そして2019年への思いを発表したいと思います。
第12回は、2018年は球団史上初となるリーグ3連覇を果たし、さらに日本一奪取を目指す広島東洋カープです!
第12回は、2018年は球団史上初となるリーグ3連覇を果たし、さらに日本一奪取を目指す広島東洋カープです!
平成最後のセ・リーグペナントレースは、広島が2球団目の3連覇を成し遂げた。ただ、新たに迎えるシーズンを前に、広島は黄金期と呼べる時代に重なるように、転換期も迎えようとしている。
9月26日に27年ぶりに緒方孝市監督が広島で宙を舞った――それからちょうど3週間前、広島を「家族」と表現し、チームの精神的支柱として唯一無二の存在だった新井貴浩が現役引退を表明。そして11月には、攻守の要として3連覇に大きく貢献した丸佳浩がFAで巨人へ移籍することを発表した。
広島外国人最長の7年在籍のブラッド・エルドレッドを含め、これだけの主力野手が一気にチームを抜けるのだ。堅実経営を貫く地方球団の宿命かもしれないが、2019年は真価を問われる1年となりそうだ。
襲いかかるセ・リーグ5球団!
セ5球団は「ストップ・ザ・カープ」を合言葉に来季のチームづくりを始める。
巨人は広島から丸をFAで獲得しただけでなく、FAで西武・炭谷銀仁朗、オリックス・中島宏之やマリナーズ岩隈久志など次々にビッグネームを獲得し第3次原政権下で改革を行っている。
矢野燿大新監督を迎えた阪神も、オリックス・西勇輝、中日ガルシアを獲得。'18年2位のヤクルトに、攻守にバランスの整った戦力を持つDeNA。
与田剛新監督を迎えた中日も含め、5球団はカープ包囲網を敷いてくるだろう。
広島がさらに黄金期を築いていくためには、戦力の底上げは不可欠。新たな時代を切り開いていかなければいけない。