“赤い彗星”東福岡は？

　プレミアリーグウエストに所属する“赤い彗星”こと東福岡は、攻守のバランスが取れている。守備は身長186cmで正確なフィードもできるGK松田亮、怪我から復帰した185cmの西田翔央、安定感の高い丸山海大がセンターバックコンビを組む。

　右サイドバックの中村拓海はFC東京入りが内定している逸材。陸上選手ばりのスプリント能力と剛柔使い分けた正確なクロスが魅力だ。

　スルーパスなどラストパスの精度も高い。4-3-3のアンカーやシャドーのポジションにまで入り込んで、決定機を作り出せるハイスペックさがある。

　前目の選手ではフィニッシュパターンが豊富な1トップの大森真吾、高い戦術眼の中村拓也、AFC U-16選手権優勝メンバーである荒木遼太郎の2シャドー。この前線トライアングルがリズムを作り出す。

　もちろん伝統のサイドアタックも健在だ。期待のルーキー・青木俊輔、カットインからシュートを放つ石原利玖、スタミナ型の野寄和哉、スピードスターの井本寛次、182cmの2年生・田中角栄、ガンバ大阪の福田湧矢の弟・翔生と、層の厚さは全国随一で、最激戦ポジション。

大津の高校ナンバーワンCBコンビ。

　公立校の雄である大津では“高校ナンバーワンCBコンビ”、福島隼斗（湘南ベルマーレ加入内定）と吉村仁志に注目したい。福島はカバーリングと対人プレーで相手の攻撃を防ぎ、サイドチェンジとフィードで攻撃の起点となる。吉村は高い打点とパワー満点のヘッドで制空権を握る。

　攻撃は技巧派レフティーボランチの松原亘紀、スピードとテクニックで左サイドを駆けるMF水野雄太、運動量豊富な右MF大竹悠聖がリズムを作り、最後は187cmながらDFラインの裏をつけるストライカー大崎舜がゴールを狙う。

　水野はJクラブも獲得に動いた逸材で、早稲田大に進学する。大崎も大化けする可能性があり、攻守が噛み合えば面白い。選手権前に行われたプレミアリーグプレーオフで勝利してプレミア昇格を決めており、勢いは十分だ。

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